70名を20名へ。現場のカオスを秩序に変える構造再設計の思考法

あなたの現場は「住所」はあっても「地図」がない状態ではありませんか?
「一生懸命働いているのに、なぜか仕事が終わらない」
「ミスを防ぐために人を増やしたのに、かえって混乱が深まっていく」
もし心当たりがあるなら、それは現場のスタッフの能力不足ではなく、「構造」の不在が原因かもしれません。
かつて私が身を置いた、コロナ禍の公共事業事務局。そこはまさに、やるべきこと(住所)は山ほどあるのに、どう進むべきか(地図)が誰にもわからない「迷宮」でした。70名のスタッフが迷い、深夜まで残業が続くカオスな現場。
私はそこで、一介の事務職としてではなく「地図を描く者」として動くことを決めました。
結果として、組織は20名の少数精鋭へと生まれ変わり、私自身の評価額も当初の2.5倍へと
引き上げられることになったのです。
今回は、私が現場に「秩序」をもたらすために実践した、再現性のあるステップを公開します。
1. 課題:誰も「隣」を知らない。司令塔さえも「現在地」を見失っていた。
私が現場に入ってまず直面したのは、徹底的な「情報の分断」でした。
スタッフは「自分の目の前の作業」しか見えず、隣のチームが何をしているのかさえ知らない。
それぞれが個別に情報を抱え込み、共有という概念が完全に欠落していました。
さらに深刻だったのは、司令塔となるべき管理職でさえも、全体の進捗を把握できていなかったことです。
「今、あの申請書はどこにあるのか?」
「なぜあそこで処理が止まっているのか?」
誰に聞いても明確な答えが返ってこない。70名という大所帯が、暗闇の中でバラバラに全速力で走っているような、極めて危うい状態でした。現場に必要なのは「人手」ではなく、淀みなく情報が流れる「情報の動線」だったのです。
2. 解決:カオスを秩序に変えた「3つの再設計」
このカオスを終わらせるために、私は組織の「再設計」に着手しました。
Step 1:業務の棚卸しと「情報の統合」
属人化していた手順をすべて書き出し、入り口から出口までを一本の「線」として可視化しました。
共有台帳をリアルタイム化し、「誰が何を持っているか」を司令塔がひと目で俯瞰できる環境を構築。
バラバラだった「点」が、ようやく「地図」として繋がり始めました。
Step 2:マニュアル化と「共通言語」の確立
「誰に聞いても、いつ聞いても、同じ答えが返ってくる」状態を徹底。
マニュアルは単なる手順書ではなく、迷ったときに全員が立ち返るための「羅針盤」です。
これにより、現場から「判断迷子」が消え、チーム間の壁が取り払われました。
Step 3:KPIによる「自律型組織」への進化
作業を極限まで削ぎ落とし、申請の「行ったり来たり」をなくして移動を最小限に制限。
さらに、明確なKPI(重要業績評価指標)を共有し、全員がゴールを意識できるようにしました。全体像を理解したスタッフは、単なる作業員から「自ら判断し、能動的に実行するプロ」へと進化したのです。
3. 成果:70名の「依存」が、20名の「自立」に変わった日
仕組みが整ったことで、組織は劇的な変化を遂げました。
- 圧倒的な生産性: 70名分の仕事を、20名の少数精鋭で完遂。
- 環境の劇的改善: 深夜まで及んでいた残業がなくなり、定時退社が当たり前の現場へ。
- 価値の再定義: 現場の再生から完遂までを主導した結果、私自身の市場価値も
当初の2.5倍という評価をいただきました。
これは単なるコストカットの物語ではありません。
仕組みによって「現場の人間が、人間らしく、プロとして働ける環境」を取り戻した記録です。
次は、あなたの現場に「地図」を描きませんか?
現場の混乱は「仕組み」で解決できます。
10年の現場経験とDXの視点を持つ私だからこそ、現場に無理をさせない、
地に足のついた「秩序」を作ることができます。
「住所」に迷う日々は終わりにしましょう。
最短距離でゴールへ向かう地図を、私と一緒に描きませんか。